銀座クラブホステス 哀愁の日々
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(12)プロ野球選手と銀座ホステスの恋…「肉弾戦」を受けて立つ子もいれば「寿退社」の子もいた
銀座を多くの野球選手が闊歩していた時代があります。私自身、野球にも選手にも興味はなかったけど、お店に来る選手の話を聞いたり、話すようになったりしました。当然のことながら、「A選手とクラブ〇〇のB子が…
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(11)“兜町の風雲児”は銀座では“快男児” 最高のお客さまでした
松本人志、中居正広の性加害事件の舞台に使われた高級ホテルのスイートルーム。驚いた人もいたかもしれませんが、昔から、銀座のお客さんのなかにはホテルのスイートルームをアフターに使っていた方は珍しくありま…
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(10)自分の飲み代を製薬会社に回す医者、「いいんだ。うちの薬を使ってくれれば」と営業マン
銀座のクラブはひとりで来られるお客さんもいますが、一番多いのは2、3人のお客さんです。もちろん忘年会や新年会のシーズンには5、6人、あるいはそれ以上のグループも多くなりますが、こうした団体客は店にと…
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(9)強面のヤクザさんも銀座では行儀のいいお客さんです
銀座にはさまざまな職種のお客さんがいらっしゃいます。私が出会っただけでも、一流企業を中心とした社用族はもちろんのこと、スポーツ選手、芸能人、テレビマンなどのマスコミ人、医師、僧侶、そしてヤクザさんな…
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(8)銀座には「足長おじさん」もいた!
今年3月に亡くなったみのもんたさん(享年80)。 私は直接、接客したことはないけど、銀座クラブ街では豪遊ぶりは有名でした。間違いなく常連だったお店や係のホステスにとって、みのさんは「足長おじ…
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(7)さまざまな事情を抱えながら、銀座へ…
私が銀座で働き始めた30年以上前。世間的には、いまに比べてホステスは“下”に見られていたように感じます。私の場合も、地元の友達のほとんどが「なんでホステスになったの」などといくらか哀れみを帯びたニュ…
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(6)“売掛”は一流ホステスの証も、取り立てに失敗すると地獄が待っている
銀座のクラブで飲んだ後、現金あるいはクレジットカードで支払いをする人はまずいません。担当のホステスとの信頼関係でお客さんは飲み代を後日、振り込みで支払います。いわゆる「売り掛け」というシステムです。…
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(5)「どこに住むか?」は銀座ホステスの重大テーマ
今回は、銀座ホステスの住まい事情をお話ししましょう。 身につける衣装や装飾品と同じように、住まいも見えを張るのが銀座の世界。キャリアを積んだお姉さんたちほど住まいにこだわります。まず重視する…
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(4)“アフター”で花咲く恋もありました
「クラブだけなら本当の銀座遊びではない。六本木、赤坂と流れて銀座遊びが完結する」 クラブ街で有名だった遊び人の言葉です。高校生の恋が、放課後、芽生えることがあるように、客とホステスも店を出た後…
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(3)銀座はさまざまな攻防が繰り広げられる“戦いの場”
銀座ホステスといえども、さすがに出勤時は電車です。私はお店までは新橋駅から歩いていました。暮れなずむ新橋1丁目と銀座8丁目を隔てる大通りを越えると、雑然とした新橋とは打って変わって碁盤の目のような街…
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(2)衣装、美容室、プレゼント…罰金も!高給だけど、出ていくお金も大変なんです。
「日給2万5000円。月20日働けば50万円」──。 30年以上も前の話ですが、銀座ホステスは初心者でもこれくらいは稼げました。「いい商売だな」と思われそうですが、そうは問屋が卸しません(ちょ…
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(1)高校卒業直前に“年齢詐称”で銀座デビュー
まず、私の“銀座デビュー”からお話ししましょう。 「みなさんは女優です。舞台はお店。ここで4時間、女優を演じてお客さんを喜ばせてください」 初めて働きはじめた銀座のクラブのママからそう…