「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

公開日: 更新日:

川端義明さん(元NHKアナウンサー/73歳)

 テレビを見ない人が増えているが、夜のニュース番組、なかでもNHKの7時からのニュースは必ずチェックするという人は今も多いのではないか。1993年に大型ニュース枠としてスタートした「ニュース7」の初代キャスターを務めたのが川端義明さんだ。今どうしているのか。

  ◇  ◇  ◇

 川端さんに会ったのは、JR渋谷駅から徒歩5分の「セルリアンタワー東急ホテル」のガーデンラウンジ「坐忘」。

「このホテルはNHKの近くだから、職員時代には取材などでよく来ていました。今も後輩らに会いに、渋谷にはときどき来ます。でも、渋谷の街は再開発で変わってしまった。寂しいですね」

 こう語る川端さん、テレビ画面に出ていた頃とくらべ、痩せたようだし、だいぶ風貌が変わった印象だ。

「テレビに出ていた頃は、人生で一番太っていたかも。あれから健康のために走ったりして、ダイエットしたんですよ」

 川端さんがアナウンス職を離れたのは2003年、51歳の時だった。

「僕はただ原稿を読むだけではなく、取材もするNHKアナウンサーのハシリで、選挙速報や昭和天皇崩御などを原稿なしで報じ、アドリブを得意としていました。ところが、次に何を言えばいいか言葉が出てこず、頭が真っ白になる時があるように。これは、いつか世間をミスリードして迷惑をかけるかもしれないと恐れ、自分から上司に申し出てテレビ画面から去ったんです」

 その後は沖縄放送局局長などを経て、57歳の役職定年でNHKサービスセンターに転籍。NHKホール支配人などを務め、65歳で定年退職した。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    朝ドラ「あんぱん」豪ちゃん“復活説”の根拠 視聴者の熱烈コールと過去の人気キャラ甦り実例

  3. 3

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  4. 4

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  5. 5

    “Snow Manの頭脳”阿部亮平は都立駒場高校から“独学”で上智大理工学部へ 気象予報士にも合格

  1. 6

    長嶋一茂が晒した「長嶋家タブー」の衝撃!ミスターとの“今生の別れ”、妹・三奈との根深い確執も赤裸々

  2. 7

    手ごたえのない演奏を救ったのは山下達郎 弱冠22歳の雄叫びだった

  3. 8

    「時代と寝た男」加納典明(16)小熊を屋内で放し飼い「筋肉、臭い、迫力、存在感がぜんぜん違った」

  4. 9

    貴乃花の次女・白河れい「事務所退所」…“親の力を借りない”妹と長男・花田優一の現在地

  5. 10

    父の死去で長嶋一茂は“天然キャラ”封印…KY発言に噛みつく「不謹慎警察」のエジキになる恐れ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」豪ちゃん“復活説”の根拠 視聴者の熱烈コールと過去の人気キャラ甦り実例

  2. 2

    愛知県犬山市にある「もうひとつの万博」に行ってみた “本家”と違いストレスフリー&コスパよし

  3. 3

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  4. 4

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  5. 5

    長嶋茂雄さんは助っ人外国人のセックスの心配もしていた。「何なら紹介してやろうか?」とも

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(16)小熊を屋内で放し飼い「筋肉、臭い、迫力、存在感がぜんぜん違った」

  2. 7

    長嶋茂雄と連れ立って石原裕次郎さんのお家で朝まで豪遊した顛末 試合は雨天中止と思ったのに…

  3. 8

    僕は宝塚シニアの3年時、全国大会初出場でPL学園からスカウトされた。後に阪神同期入団する二塁手は…

  4. 9

    長嶋茂雄さんは当然のように電車改札を「顔パス」しようとして、駅員に捕まった

  5. 10

    “中居正広寄り”の古市憲寿氏と視聴者のズレはどこで生まれた? フジ日枝批判での存在感は早くも過去のものに