著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【クコの実】肝と腎をパワーアップする働きで「食べる目薬」と呼ばれる

公開日: 更新日:

 シニアに多い体の悩みのひとつが目のトラブルです。40歳を過ぎると目の調節機能が低下してものが見えづらい、目が疲れやすい、目がかすむといった症状が出始めます。さらに目の機能は年々衰えて、白内障緑内障、加齢黄斑変性といった失明につながるような視覚障害を引き起こす病気のリスクが高まります。重篤な症状に至らなくても、目の不調は頭痛肩こりなどのトラブルを引き起こしがちです。食養生で老化に負けない「目力」をつけましょう。目は、中医学で「肝」と呼ばれる臓器と関係が深く、肝の機能が低下すると、目の不調につながりやすいとされています。改善のためには、肝の働きをアップして目にしっかりと栄養を送り届ける食材を取り入れることが大切です。

 また、老化をつかさどる臓器「腎」の働きが悪い場合も、視力低下を引き起こしやすくなります。腎を強化する食材も併せて取り入れるとさらに効果的です。

 おすすめはクコの実。「これさえ入っていれば薬膳」のイメージが強い食材ですが、じつにそのパワーは絶大です。クコはナス科の落葉性低木で、中国では昔から滋養強壮、不老長寿の妙薬として重宝されてきました。実ばかりか、葉、根の部分も生薬として使われています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  2. 2

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

  3. 3

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  4. 4

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  5. 5

    (1)長嶋茂雄氏の「逆転巨人入り」は、銚子の料亭旅館の仲居さんの一言から始まった

  1. 6

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    今秋ドラフトで割食う巨人…“恋人”の創価大・立石正広が「ミスターの後継者」候補と評価急上昇

  4. 9

    長嶋茂雄さんの「まさかの一言」で高級ブランドショップ店員は素っ頓狂な声をあげ目を白黒させた

  5. 10

    北川景子が味わった二度の挫折 仕事の間にロケバス内の猛勉強で明治大商学部に合格した努力家