生存率は50%と言われ絶望…俳優の水元秀二郎さん肝臓がんとの闘いを振り返る

公開日: 更新日:

水元秀二郎さん(俳優・飲食店経営/49歳)=肝臓がん

「治療しなかったら(命は)1年もたない」と告げられて、急に具合が悪くなりました。それまでどこも調子悪くなかったのに、“病は気から”ですね。

 どこも悪くなかったから病院に行くこともなかったんです。それがたまたま義弟(妹の夫)のお兄さんが病院に運ばれたという話を聞いて心配していたところ、ものの1カ月ぐらいで亡くなってしまった。まだ46、47歳だったのでびっくりしました。どうやら病院嫌いで糖尿病をほったらかしにしていたそうです。

 訃報を聞いて「自分、厄年だし」と思い、正月明けてすぐ、帰省中の熊本の病院で検査をしてもらったんです。すると、肝臓に腫瘍が3つあると言われて、大きな病院を紹介されました。造影剤を使った検査などをした結果「2つは良性だけれど、1つは悪性だと思います。肝臓がんです」と告げられました。けれどその頃が一番仕事の忙しい時期だったので、すぐには現実を受け入れられませんでした。

 年間22~23本、Vシネマを撮っていましたから「抗がん剤で髪の毛が抜けるのはまずい」と真っ先に思いました。でも治療をしなければ1年もたないと言われ、娘の顔が頭に浮かんだのです。3歳だったかな? 下の子はまだお腹の中にいた頃ですよ。治療をしても生存率は50%などと言われて「絶望」しました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    (1)長嶋茂雄氏の「逆転巨人入り」は、銚子の料亭旅館の仲居さんの一言から始まった

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  3. 3

    佐藤輝明&森下翔太の覚醒で阪神「歴史的大記録」達成の予感…実現すれば40年ぶりの快挙

  4. 4

    今秋ドラフトで割食う巨人…“恋人”の創価大・立石正広が「ミスターの後継者」候補と評価急上昇

  5. 5

    長嶋茂雄さんの「まさかの一言」で高級ブランドショップ店員は素っ頓狂な声をあげ目を白黒させた

  1. 6

    北川景子が味わった二度の挫折 仕事の間にロケバス内の猛勉強で明治大商学部に合格した努力家

  2. 7

    三山凌輝がNYライブで復帰もファン真っ二つ…プロデューサーSKI-HIの“1億円頂き男子”擁護は正解か

  3. 8

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  4. 9

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  5. 10

    巨人「松井秀喜監督」は完全消滅か、可能性あるか…恩師・長嶋茂雄さんは誰よりも願っていた